2019年07月04日
経済産業省より、6月14日に東京湾で発見されたヒアリについて、下記の通り事実関係と注意点について周知依頼がありましたので、お知らせいたします。
今般、6月14日に東京港で発見されたヒアリの事例においては、これまでに例のなかった稲わら様の物体に付着していたことが確認されており、また作業員が手を刺されるという事態が生じました。
事実関係とともに注意点をお知らせします。
1.東京港における確認状況について
- 今回確認されたヒアリは、コンテナヤード内に落ちていた稲わら様の物体(稲わらが針金で束ねられたもの)に数十匹が付着している状態で発見されたものです。
- 稲わらは現在、動物検疫及び植物検疫上の制限から、実質中国からのみ輸入が可能ですが、その際はそれぞれの規定に則り、輸出国で加熱消毒等の処理が必要であり、また、輸入港で所定の検査を経ることとなっています。
- 今回確認された稲わら様の物体は、その汚損状態から直近に製品として輸入された可能性は低いと推察されます。
以上のことから、どのような経緯で付着・混入が生じたのか、断定することはできませんが、稲わらを取り扱うことがある場合にはご留意願います。
2.作業時の安全確保について
<ヒアリに刺されないための対策例>
- 長袖や厚手のゴム手袋を着用する
- 長靴を履く(長靴に虫除けスプレーを塗布するとより安全)、又はヒル避けの足袋で足首などを包み、その上から靴を履く
- ヒアリの採集が必要な場合は、ハンディ掃除機を使用するなど、極力素手での作業を避ける
<ヒアリに刺された場合の対処例>
- 体調に変化がなくても、刺された部位を冷やしながら、20分~30分程度は安静にし、誰かが様子を見られる状況に置く
- アレルギー体質が疑われる人は、じんましんが現れることがあるので、異常を感じ場合にはすぐに医療機関を受診する
- 呼吸困難・血圧低下・意識障害などが現れたら、救急車を呼ぶなどして速やかに医療機関を受診する (「アリに刺されたこと」「アナフィラキシーショックの可能性があること」を伝える)
- 軽微な皮膚症状のみの場合は、虫刺され用ステロイド入り軟膏などを塗る(化膿などを予防するため)